【第5回ナイトDEZIMA 開催レポート】エフェクチュエーションによる新規事業のパラダイムシフト 〜理論と実践の融合〜
- Co-Studio 広報
- 11 分前
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イベント概要📅
開催日:2025年5月30日(金)
📍 場所:Moon Creative Lab 1F(表参道)
👥 参加業種:エネルギー、不動産、建設、製薬、食品、福祉 ほか
第5回ナイトDEZIMAを開催いたしました! 前回4月の「イントレプレナーを加速させる夜会」の熱気はそのままに、今回は「エフェクチュエーション理論」をテーマにワークショップを行いました。企業内で新規事業に挑戦する多くの方々が参加し、深い学びと活発な交流の場となりました。
ナイトDEZIMAとは?

ナイトDEZIMAは、大企業の新規事業担当者(イントレプレナー)が新規事業を推進するために集まり、リアルな課題を共有し、学び合う場です。
✔️ 「社内調整が多くてスピードが上がらない…」
✔️ 「新規事業の評価が不明確で、どう立ち回ればいいのか?」
✔️ 「他社のイントレプレナーはどんな工夫をしている?」
このような悩みを持つ方々が集まり、業種を超えた視点を得たり、課題解決のヒントを持ち帰ることを目的としています。特に、ナイトDEZIMAは「リラックスした環境で本音を語り合うこと」を大切にしており、参加者全員がフラットに意見を出し合えることが特徴です。
これまでのナイトDEZIMAのハイライト
• 第1回:若手新規事業担当者をテーマに開催!20~30代の新規事業担当者が、自社の未来を見据えたビジョンやアイデアを熱く語り合う場として実施。通信、エネルギー、不動産などの業界から参加し、新規事業プログラムの違いや、カルチャーについてディスカッションを行いました。
• 第2回:新規事業支援の事務局をテーマに開催!不動産、エネルギー、食品、製薬、人材サービスなど幅広い業界から、事務局として新規事業をサポートする担当者が集い、実務直結の課題解決や連携強化をテーマにディスカッションを行いました。
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• 第3回:イントレプレナーをテーマに開催!VOOXの概念思考ワークを行い、多様な思考プロセスと概念理解の違いを明らかにしました。その後、参加者同士が自由に深く交流することで、悩みや成功のヒントを共有しました。
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• 第4回:「未病予防」をテーマに開催!病気ではないが健康でもない「未病」という領域に焦点を当て、企業・新規事業担当者・医療現場の専門家が垣根を越えて、ヘルスケアの“次”を生み出す交流会となりました。
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第5回の開催レポート
今回の連携企画第2弾では、「エフェクチュエーション」をテーマにワークショップを実施しました。これは、不確実性の高い環境下で成功する起業家特有の思考法・行動パターンを体系化した理論です。参加者は、概念思考を取り入れたワークショップを通してこの考え方への理解を深め、実務への応用方法を探りました。
1.特別講演「エフェクチュエーション超入門」(日渡健介氏)

イベントはエフェクチュエーション研究と実践で活躍するVOOXのリサーチャー、日渡健介氏による特別講演からスタートしました。
「手の中の鳥の原則」「許容可能な損失の原則」「レモネードの原則」といったエフェクチュエーションの主要な考え方や、それが従来の計画主義的アプローチとどう異なるのか、具体的な事例を交えながら解説されました。さらに、この理論を新規事業でどのように活かしていくか、具体的なヒントを共有いただきました。
参加者からは「(関連書籍である)黄色い本を読んでみたい!」「エフェクチュエーションという、論理では説明できない方法の力強さを学べた」といった声が上がり、理論への関心が一気に高まりました。
2.概念思考×エフェクチュエーション体験ワークショップ

講演後は、理論を実践に落とし込む体験ワークショップを実施しました。
参加者は3~4人のグループに分かれ、まず①概念思考ワークを通して「楽しい」を概念化しました。参加者それぞれが考える「楽しい」とは何かを共有し、他の参加者と自分の考え方の違いや共通点を確認しました。
次に②「手持ちの資源」の棚卸しをしました。エフェクチュエーションの「手の中の鳥の原則(=手持ちの資源から始める)」に則り、班員それぞれの「特長、持っているもの、使えるもの」を各自で紙に書き出しました。
そしていよいよ③「楽しい新規事業」のアイデア創出へ。オーガナイザーの日渡氏から各グループに新規事業の「業種」がランダムで指定され、その業種で「楽しい新規事業」を考えるというお題が出されました。
ポイントは、ゼロから考えるのではなく、先ほど書き出した班員それぞれの「手持ちの資源」をお互いに見せ合い、それらをどう組み合わせれば事業になるか、という視点で考えることです。まさにエフェクチュエーションの実践です。
そうして生まれたアイデアは各班さまざま。例えば、音楽に関わる班員そして量子力学の知識をもつ班員がいることから生まれた、音楽で自然と人が集まる心と体をケアするドラッグストア「Sound Drug」。あるいは、移動時間で婚活を行うイベント列車「楽楽移動」など、参加者の経験や想いが詰まったユニークな事業案が生まれ、会場は活気に満ち溢れました。
3.参加者同士のネットワーキング・交流会

参加者一人ひとりの創造性が刺激され、グループでアイデアを創出した勢いは、そのままネットワーキング・交流会へ。
共創体験が参加者同士の強固な繋がりを築いたことで、あちこちで自然に会話の輪が広がり、さらにワークショップで考えた事業をさらに深める議論も始まるなど、活気に満ちたネットワーキングが展開されました。
話題は各社の事業内容や直面している課題にも及び、参加者同士が真剣に議論を交わす姿は、ワークショップで生まれた熱量が冷めることなく、次のアクションへと昇華されていく力強い勢いを感じる光景でした。
📢参加者の声(アンケートより抜粋)
「規規事業における偶然性の必要性を学べた」
「一気に楽しい新規事業を考えられて、いつもと違う気持ちを体験できた」
「偶然性を事業開発にどう生かすか、ポジティブな偶然の発生確率をいかにして上げるかを 意識することが重要だと気づけた」
次回のナイトDEZIMAのご案内
📅 開催日:2025年7月中旬
次回も「VOOX」と共催でのナイトDEZIMA開催が決定!詳細が決まり次第、公式LINE、Peatix、メールマガジンなどにてお知らせいたします。
特にナイトDEZIMA公式LINEでは、「ナイトDEZIMA」の開催情報をいち早くお届けします。ナイトDEZIMA参加者限定のSlackコミュニティもこちらでご案内しておりますので ぜひ、この機会にご登録ください!
▼ナイトDEZIMA 公式LINEのご登録はこちらhttps://utage-system.com/line/open/HgmsfLk22iAJ
ナイトDEZIMAは、「単なる情報交換の場」ではなく、イントレプレナー同士が学び合い、実務に活かせるヒントを得る場として進化し続けます。皆様のご参加、お待ちしています!
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